シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【ひとり親家庭の子供は愛情が足りている?子育てのポイントまとめ。】をお話いたします。
ひとり親家庭の子供は愛情不足?子育てのポイントとは?
シングルマザー(ファザー)の1日は、てんてこ舞いです。外では仕事をして生活費を稼ぎ、家では家事、育児をしないとなりません。これを受け、子供が愛情不足にならないか、コンプレックスになっているシングル親の方もいるでしょう。
実際のところ、正社員として勤務し、残業から帰宅した後に子供とゆったり過ごすのは、無理があるケースが多いです。シングルマザー(ファザー)には、夕食作りや子供の世話、洗濯など、就寝までに行なわなければならないことがいっぱいあります。
しかし、仕事がめまぐるしくて、子供との時間が取りづらいシングルマザー(ファザー)であっても、しっかり愛情を注ぎながら育児をしていくことは不可能ではありません。
ひとり親家庭の子供は愛情不足?その実態とは?
シングルマザー(ファザー)は、たった一人で一家の生活費を稼ぎ、育児、家事もこなさねばならず、連日とても忙しいです。これを受け、なかなか子供との時間を取ることはできません。
では、実際、ひとり親家庭の子供は、愛情不足になりやすいのでしょうか。子供の非行は、愛情不足の表れといいます。
子育て世帯全体の8.8%にあたるひとり親家庭が、少年犯罪の28.2%を占めるという調査があります。ひとり親家庭の方が、両親が一緒になっている家庭より子育てがハードルが高すぎることがよくあります。
ただ、ひとり親家庭の子供が、何がなんでもトラブルを起こすわけではありません。
2010年に「検挙を受けたひとり親家庭の子供の数」を「検挙を受けたひとり親家庭の数」に置きかえてみると、子供が検挙を受けたひとり親家庭が、ひとり親家庭全体に占有するパーセンテージは2.3%です。一口に言うと、ひとり親家庭の97.7%は、大きなトラブルはなく暮らしています。
実際の所、兄弟で検挙を受けていることだってあることから、97.7%以上のひとり親家庭が大きな支障なく生活しているといえるでしょう。
このように、ひとり親家庭であっても、子供をしっかり育て上げることはできます。
働くシングルマザー(ファザー)の子育てのポイントとなるところとは?
では、365日忙しいシングルマザー(ファザー)が、子供に潤沢な愛情を注いで育てていくには、どのようにしたら良いでしょうか。
子育てのポイントは、「子供の気持ちに寄り添うこと」
子育てでしたら「子供の気持ちに寄り添うこと」が大切です。親に関心をもって接してもらい、気持ちを受けとめてもらえることで、子供は「ボク(私)は、愛情を注がれている」と感じ、ほっとします。際立って、子供が傷付いているときに、その辛い気持ち、つらい気持ちに寄り添ってあげることは、とても重要だと言えます。
子供と愛情
実際、子供は親にフォローして欲しくて、傷付いた気持ちを一所懸命に伝えようとします。
子供は、全身を使って親に傷付いた気持ちを言い伝えようとします。当該のSOSサインに気づき、子供の気持ちにきちんと寄り添うことが、子育てのキーポイントになります。
子供の気持ちへの寄り添い方
では、「子供の気持ちに寄り添う」とは、実際的にどうやったら良いのでしょうか。
子供からSOSサインを受けたときの寄り添い方
子供からのSOSサインを受けたときは、まず、「どうしたのかな?何でもいいので話してくれるとうれしいな」などと子どもさんに話し掛けてみることをおすすめします。
ここで大切なのは、「子供の気持ちを受け止める」のに集中することです。
子供によっては、喋り始めるまで時間を費やすかもしれません。そのような場合、余裕を持って、子供が話し出すのを待ってあげましょう。子供がうまく言葉が見つからないようなら、子供の気持ちを推察して、「こういったことかな?」と言葉にするのを支援してあげても良いかもしれません。
そして、「そうか。○○○だから、お友達の物、盗っちゃったんだね。そういった気持ち、ママにもあるかもしれないな」など、同調する気持ちを伝えます。
それを踏まえて、教育をする上で、親として伝えなければならないことがあれば、「でも、人の物を取ってしまうのは良くないことだよね。○○ちゃんも、本当のところわかっていると思うな。その子に『ごめんね』って言って、返そうね」など、子供への信頼と期待を移入して言ってあげると良いでしょう。
このようにやれば、子供は、親が自分のことをわかろうとしている様子や自分の気持ちを受けとめてくれている様子に歓びと安心を感じ、また前へ一歩踏み出すことができます。
時間に余裕のないときは、掃除などプライオリティーの低い家事をお休みにするなどすれば、子供との時間を生み出すことができるでしょう。
スポンサーリンク
普段の会話の中での寄り添い方
ありふれた会話でも、できるかぎり子供の気持ちを受け止め、同感する気持ちを伝えるようにすることは、非常に大切です。
たしかに、シングルマザー(ファザー)は、毎日非常に忙しいです。そのため、いつもより、子供としっかり話をする時間を取るのは、困難かもしれません。ただ、子供の気持ちに寄り添うことを少し肝に銘じるだけでも、子供に与える印象は遙かに変わります。
普段の会話でも子供の気持ちに寄り添うことを考慮すれば、さりげなく愛情を伝えることができ、子供はスクスクと元気よく成育していくでしょう。
コメント