シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【シングルファザーならではの悩みや父子家庭で良くあることまとめ。】をお話いたします。
シングルファザーならではの悩みや父子家庭で良くあることまとめ。
父親として、あなた自身で子供を育てていくという大きな責任を負って生きるシングルファザーには、多種多様な不安がつきものです。
身の回りに相談できるような同じ立場の相手が少ないこともあり、あなた自身で不安を抱えつつ日常的に生活しているという男性も多いでしょう。
シングルファザーだからこその悩みや父子家庭あるあるにはどのようなものがあるのか、オーソドックスなものをご案内させていただきます。
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1. 生活費と養育費を全て一人でカバーする人が多いため、金銭的に余裕がない
シングルファザーになると、金銭的な悩みを抱く男性は多いです。
自分と子供の生活費だけじゃなく、子供が保育園や幼稚園に通っているなら利用料を、小学校低学年なら授業が終了した後預かってくれる学童保育の利用料を払わなければなりません。
このような出費を一人で賄うことが求められる他方、育児のために定時帰宅すると収入が減るという負のスパイラルが起こり、年中余裕がないという事態になるケースは少なくないのです。
2. 掃除・洗濯や子供の食事準備など、仕事と家事の両立が大変
自ら生活費や養育費を稼ぐには、仕事を本格的にしなければいけません。しかし、子供が小さいと家事や育児もあれもこれもシングルファザーである男性が取り仕切ることになります。
どれだけ疲弊して帰宅しても、夕食の準備や入浴、寝かしつけなどが待っていますし、休日も掃除や洗濯などでアッという間に終了してしまうので、体力も気力も消費する日々が続くことがほとんどです。
3. 子供服のボタン付けなど、裁縫を頼まれた時に悩んでしまう
今日この頃、料理や掃除といった家事を難なくこなせる男性が増加してきました。シングルファザーになっても確固たるものがあるという声もよく聞きますが、多岐に亘る男性が困るのが裁縫関係です。
ボタンをつけたり、ズボンの穴を縫い合わせたり、体操服のゼッケンを縫い付けたり、子供がいると裁縫作業が案外とあるもの。
女性とは異なり男性は裁縫の経験がまるっきり少ないため、裁縫作業に困る可能性が高いでしょう。
4. 周期的に子供へ寂しい思いをさせていると戸惑ってしまう時がある
シングルファザーになると、生活費を手に入れるために仕事をしなければいけません。
残業や出張、休日出勤などを最低限度に抑えたとしても、ゼロには出来ない時は、知らず知らずのうちに学童保育やファミリーサポートといったサービスを利用することになります。
親子で生活する時間が少なくなりやすいため、子供に対して自責の念を感じやすいと言えるでしょう。
5. まだお子さんが小さい場合、再婚してお母さんを作ってあげるべきか決めかねる
シングルファザーとしていかほど頑張ったとしても、子供に味わわせてあげられないのは母親の愛情でしょう。
とりわけ小さいお子さんにとっては母親の存在は大きいため、父親として愛情を込めて接していても子供が寂しがることは避け難いことが多いもの。
自分自身が恋愛をしたいというよりも、子供のために理解のある女性と再婚した方が良いのではと悩みを抱える男性はかなりいるでしょう。
6. 周囲からなんで父親が親権をもったの?と毎回のように尋ねられる
離婚はもはや稀でなくなりましたが、子供がいる夫婦が離別すると約8割は妻が親権を持ちます。
そのため、男性が親権を取ってシングルファザーになると、周囲から好奇の目で見られていることは割とあります。
「奥さんに逃げられたの?」「父親が一人の力で子供の面倒見られる?」などとあらゆる事を言われてげんなりするのは、父子家庭あるあると言えると思います。
7. お金の問題で子供へ我慢させてしまう
シングルファザーには、生活費を一人の力で稼いでいく必要性があります。
収入に余裕があれば子供にお望みの習い事をさせてあげられますが、現実的には残業もままならないので収入が上がることがなく、日々の生活を送るだけで精いっぱいという家庭もけっこう多いことでしょう。
子供から習い事や塾に行きたいと言われても、資金の面のな理由で断念させてしまうのは親としてきついこと。「あとちょっと収入が増えれば」と悩みは尽きることがないでしょう。
8. 娘の場合、女心が理解できず衝突したり、嫌われたりしやすい
シングルファザーの場合、子供が息子か娘かによって育児の悩みは変わります。
当初から子供の世話をするということそのものに経験の浅い男性がほとんどですから、同性である息子は放任主義で何とかなるとしても、異性である娘には気持ちの機微を察知して事あるごとにフォローするのが苦手です。
とりわけ思春期の娘の気持ちは捉えどころがなく、喧嘩したり「パパ嫌い」と言われて悩みを抱えるケースは多いでしょう。

9. 気になる人や好きな人がいても、恋愛をしていいのか思い悩んでしまう
シングルファザーに何才でなったとしても、一人の男性としてまた好きな女性を見つけたいという思いは引き起こされるものです。
とりわけ20~30代の男性なら、身の回りに独身の友人がいる確率が多いこともあって、恋愛に興味を抱くことがあるでしょう。
しかし仕事と育児や家事の両立であわただしい日々を過ごしていることや、子供への配慮もあって、現実的には新たな恋愛に動き始めるのは困難を伴います。
子供がいる男性との恋愛にためらう女性は少なくないため、恋愛の機会そのものがないこともあります。


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父子家庭でも明るく楽しい家族は多い!父子家庭ならではの長所やメリット
精神的にも経済的にも苦労することが多い父子家庭ですが、絆が深い親子が多いのも実情です。何があってもきついことばかりではなく、明るく主体的に暮らしているケースも少なくありません。
父子家庭ならではの魅力やメリットとはどういったものがあるのか、メリットをご紹介します。
子供がいくつになっても、父親と息子(娘)の仲の良い家庭が多い
一般の家庭では、子供が生育していくにつれて父親とのメンタル的な距離ができることが多いものです。
しかし父子家庭では、親子が結託し合いながら生活していることもあって、息子や娘との関係が良好なケースが目立ちます。
困難な局面や辛い出来事も一緒に乗り切っていく強い絆があり、双方ともに信頼し合っていると言えるでしょう。
子育てと仕事を同時進行で頑張っている姿を見て、子供がリスペクトしてくれる
子供は親の背中を見て育つと言われる通り、父親がいつもよりどのような生活態度なのかをよくチェックしています。
寸暇を惜しんで働き、家事を行い、自分達の世話をしてくれている多忙な父親をリスペクトしない子供はいません。
どんなに貧困状態でも、父親の日々の努力を見ているため、「パパと同じ様な大人になりたい」と子供から敬愛される男性が多いでしょう。
奥さんに頼れない分、料理や掃除など家事全般が理解できる
シングルファザーとして何でもできる男性も、今までは妻に家事を頼りっぱなしだったというケースが通常です。
料理や掃除、洗濯、裁縫などをしたことがなく、シングルファザーになりたての頃は紆余曲折の毎日だったはず。
しかし毎日行っているうちに、家事が大変だと感じることがほぼない程度まで自分のものにして、手間無く家事をこなせるようになっている人はたくさんいるでしょう。
家庭と仕事の両立を頑張っているため、周辺から励まされる機会がアップする
母子家庭と照らし合わせるとまだ認知度の低い父子家庭ですが、だんだんと社会的に認定されるようになってきました。
勤務しながら家事や育児も一人で奮闘しているうちに、近所の人や職場の同僚などから「何かしら手伝おうか?」と声を掛けてもらえるようになった男性はかなりいるでしょう。
夫婦でも大変なことを、父親一人でやる困難さを心得てくれる人から声援を送ってもらえる機会がアップしてくるのです。
子供と接する場面が多い分、以前にも増して我が子への愛情がより深まる
一般的な家庭でも子供の面倒を意欲的にする父親はいますが、父子家庭に於いては一人の力であれもこれも責任をもってやらなければいけませんから、心構えは大きく異なってきます。
学校行事やPTA、地域活動など子供関係の用事が増加することで、子供と接する時間はおのずと多くなります。
あわただしい中で時間を作って参加するのは手間が掛かりますが、我が子のためと思えばやる気も愛情もアップして乗り切れるでしょう。





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