シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【シングルファザーになる理由とは?】をお話いたします。
シングルファザーになる理由
最近は離婚をネガティブなことだと捉えない風潮が強くなっており、シングルマザー・シングルファザーに対する理解が深まりつつあります。
ただ日本では離婚した際に子供の親権・養育権が妻に渡ることが多く、シングルマザーに比べるとシングルファザーの数は圧倒的に少なくなっています。
そこで、親権・養育権が妻ではなく夫に渡ってシングルファザーとなる理由や原因について詳しく見ていきましょう。
シングルファザーになる直接的な理由はもちろん「離婚したから」です。
しかし冒頭にも書いたように、日本では妻に子供の親権・養育権が渡ることが多く、「離婚した=シングルファザーになる」とはなりません。
離婚して親権・養育権が夫に渡る理由として以下の理由が考えられます。
・家庭内暴力
・死別
・妻の浮気、不倫
・妻の育児放棄
母親に子供を養育する経済力が無い
シングルファザーになる理由としてまず考えられるのが「金銭的な問題」で、妻に子供を育てられるだけの経済力が無い場合には夫に親権が渡ることがあります。
かつてのように妻の多くが専業主婦という時代ではなくなりましたが、それでも夫がフルタイムで働いているのに対して妻はパートという家庭もまだまだ少なくありません。
また「男女雇用機会均等法」が施行されて30年以上が経ちますが、いまだに男女間の賃金差は無くなっておらず、同じフルタイム勤務でも夫の方が給料が高いのが一般的です。
夫が養育費を払って妻が子供を育てるというケースも多いですが、妻の経済力が著しく乏しい場合には夫に親権・養育権が委ねられることがあるんですね。
母親の両親に協力が得られない
妻の両親にお金や子育ての面で協力が得られない場合にも、夫に親権・養育権が委ねられてシングルファザーとなるケースがあります。
離婚後に実家に帰り、自分が仕事に行っている間は両親(子供から見ると祖父母)に面倒を見てもらっているシングルマザーも多いはずです。
このように妻の両親に協力が得られる場合は、経済力が少々心もとなくても、妻が子供を養育し、夫が養育費を負担することになります。
しかしすでに亡くなってしまっているなど、妻の両親の協力が得られない場合も夫に親権・養育権が渡ってシングルファザーとなることがありますよ。
夫の両親が孫を欲しがるケースも
夫の両親が孫を欲しがった結果、夫がシングルファザーとなることもあります。
単純に夫の両親(特に母親)と妻の折り合いが悪く、「あんな女に可愛い孫を渡しなくない!」ということで強硬に親権・養育権を要求することがあるんだとか。
また夫の実家が資産家で、さらに孫が男の子の場合は「跡取り」として夫の両親が孫を欲しがることもあります。
妻による夫・子供への暴力
一般的に「DV」は夫から妻への暴力というイメージが強いですが、実際には妻が夫に暴力を振るうケースも少なくないんですね。
暴力の矛先が夫だけに留まらず子供にも向けられた場合には、当然夫に親権・養育権が委ねられることになります。
また現状では子供に被害は及んでいないけど、離婚して夫が居なくなることで暴力の矛先が子供に向く危険性がある場合も夫に親権・養育権が認められます。
妻を先に亡くした
妻が亡くなってしまった、いわゆる「死別」によってシングルファザーになることも考えられます。
死別によってシングルファザーになったケースは父子家庭全体の20%ほどで、その9割以上が40代以上となっています。
子供がある程度大きくなってからの死別・シングルファザーですから、他の理由でシングルファザーになる場合よりも子育ての苦労は少ないと言えるかもしれませんね。(それでも決して楽じゃないが・・・)
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妻が他に男を作った
離婚の原因が浮気や不倫といった妻の不貞行為にある場合も、夫がシングルファザーになる可能性が高いです。
妻が離婚後に浮気・不倫の相手と再婚する際に子供が障壁となるので、言い方は悪いですが、夫に子供を押し付けるわけですね。
妻は子供を連れて行きたかったけど、再婚相手のことを考えて、泣く泣く夫に親権・養育権を渡すといったことも考えられます。
妻が子供愛情を持っていない
離婚原因が妻の育児放棄にある場合も、親権・養育権は夫のものとなってシングルファザーになります。
先の妻の浮気・不倫のケースでも、妻が夫以外の男と出かけることが多くなり、結果的に育児放棄に至るといったこともありますね。
また育児放棄まで行かなくても、妻が不安やストレスから育児ノイローゼになって子供を置いて家を出ていってしまうなんてことも少なくないんだとか。
シングルファザーは親である自覚と責任感が強い
シングルファザーには「妻に子供を押し付けられて逃げられた情けない男」というイメージもあるかもしれません。
しかし実際には、暴力や不貞行為など妻側に問題があって、子供の成長を考えると自分が育てた方が良いという責任感から親権・養育権を要求して認めらているケースが多くなっています。
十分な経済力があっても、親としての自覚や責任感が欠けていてはシングルファザーにはなれません。
ですからシングルファザーであるということは、親である強い自覚と責任感を持っているということでもあるんですね。
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