シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【子供の環境!親が与える影響とは!?】をお話いたします。
子供の環境!親が与える影響とは!?
子供は親からの影響はとても大きいものです。持って生まれた特徴や、親の言動、環境との相互作用によって、子供自身の特定の考え方や行動が決定されるといっても過言ではないぐらいに、親が子供に与える影響は大きいのです。
親は子供を守りたいと思う事は自然な考えですが、それが強すぎると子供にとっては、成長を阻害される行為となり得ることもあります。
例えばですが、子供が外で遊んでいる時、子供の足元に石があり、それで躓いてこけてしまう恐れがあったとします。しかし、親が子供には怪我をさせたくない思いで、子供に危険があることを伝え、子供を危険から遠ざけてしまいます。
特に問題の内容に思える行動であり、親であれば同じことを思うはず。って方が沢山のおられるかもしれませんが、この様な状況から子供はどの様な影響を受けてしまうのか考えて見ましょう。
上記の様な事が過剰に続いてしまうと、子供はどこにいても不安を強く抱く様になり、どこにでも危険な事が散りばめられていると錯覚してしまう様になります。まさに、世の中には危険が沢山ある。と思い込んでしまう様になってしまいます。
その為、少しでも不安要素が出てくると、そこには近付かなくなってしまったり、不安な危険な事を避けるために挑戦すらしない様な状態になってしまいます。
これにより、親も更に必要以上に子供の面倒を見る様になり、子供自身は、不安な事や危険な事は、親が遠ざけてくれるとも思う様になり、そして、それが当たり前の状態になって、社会生活に出たとしても、自分に降りかかる嫌な事や危険な事は、親や周りが片付けてくれるといった、他力本願な人格になりかねないのです。
親の行動を無意識に取り入れるモデリング学習
▼こちらの記事でもモデリング学習の事について触れています

皆さんも、「親と同じ行動をしている」とか「結局、親と同じ道を辿ってしまったな〜」って思った事はありませんか?僕もあります。しかも、「親の嫌やな」って思っている所に限って似てしまったりします。
これは、心理学的言葉で、モデリング学習(観察学習とも)言います。ある対象を見続けている事で、自然とその事が無意識に取り入れてしまっている事を言います。
モデリング学習は、メリットもあって、例えば何かの技術工場を計りたい時などは、じっくり観察して真似て成長を促します。よくスポーツや芸術の世界で使われているものですね。
例えば、憧れのサッカー選手の技術を盗むために、その選手を研究しまくりますよね。観察して、その技術をどの様に使っているのかを、観察しまくると思います。そして、練習をして技術を習得します。
この様に、メリットな部分も多いのですが、親子関係や人間関係では残念ながらメリットの方が少なかったりします。親の不適切な言動が子供の潜在意識に自然と取り込まれてしまう子供沢山いてるのが現実的なのです。
もちろん、同じ環境下であっても、生まれ持った特徴によって、悪い所を吸収しない子供も沢山いてるのですが、どちらにしても悪い環境自体を子供に与えるのは良い事は一つもありません。
例えば、親の片方が嫌な事があればすぐに怒って、自分が悪い事でさえも起こる事で揉み消してしまうとします。親は怒る事でストレスへの対処法とし、怒って全てを揉み消してしまうのです。この様な状況を子供がずっと見ていると、「嫌な事があれば怒れば良いのだ」と錯覚してしまいます。
この様な事は集団生活の中では何処にいっても通用しませんが、子供にとっては親の背中から学んだ事が、嫌な事があれば怒れば揉み消す事ができると言う事を学んでいるわけですし、実際にその家庭では、もみ消されているのですから、子供にとってはそれが当たり前の事になってしまうのです。
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終わりに・・・
上記の内容は少し大袈裟に記載している部分もありますが、実際にこの様なケースは存在しています。
大切なのは、子供との距離感であり、そして子供を信頼して自分の意思で考え行動させる事です。
冒頭での話であれば、躓いて転んで怪我を少しするぐらいであれば、それで良いのです。確かに膝を擦りむいて、血が出て泣けば可哀想と思ってしまいます。嫌な思いはさせたくないと思ってしまいます。
しかし、ここで必要なのは、甘やかして守る事ではなく、子供が自分で行動をして怪我をした事によって、子供が次にどの様に考え、どの様な行動に切り替えるていくのか!と言う事が大事なのです。
大人も子供も失敗から学ぶのです。初めから歩ける子供はいません。なんども転けて転けて歩ける様になります。自転車で例えると一番わかりやすいかもしれません。
皆さん、自転車に乗れる様に何度も転けて、頭を使って必死に考えて、何度も何度も失敗をして、上達をしたはずです。その失敗を経験し、今では無意識にハンドルとペダルを漕ぐ事も出来ますし、音楽を聴きながらでも自転車に乗れる様になっているはずです。
子供なりに必死に考え、そして間違いに気付き、次に進んでいこうとするのです。親の気持ちとして、手を差し伸べたい気持ちもわかりますが、心を鬼にしてソッと見守ってあげましょう。本当に危ないときはちゃんと助けてあげてくださいね。
また、モデリング学習についても、どうせなら良い所をモデリングしてもらいたい。僕も息子には良い背中を見せて、夢や希望を持てる様にしていきたいと常々思っています。これらは日々の親である僕たちの言動にかかっているので、ぜひ皆さんも今日からは、子供に良い言動を見せてください。
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