シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【子供を過度に甘やかす事で起こる問題!】をお話いたします。
子供を過度に甘やかす事で起こる問題!
子供を過度に甘やかす事で、子供は健全な成長をする事が出来ず、結果的に社会適応能力に欠ける可能性が出てきます。その様な事にならない為にも、愛情と甘やかすをしっかり理解して、子育てをしていく事が重要になります。
親が子供を甘やかすのには2つの原因があります。
「子供を守りたい」「良い親でありたい」
この思いは、子を持つ親としては、自然に生じてくる思いだと思います。現にカウンセラーの資格を保有している僕も、この2つの思いを強く持っています。
しかし、この親の思いが子供へすれ違って伝わってしまうと、子供にとっては深刻な問題が発生する可能性があります。過保護になり過ぎて、過度に子供を守る事は、子供への成長に著しく問題を作ってしまい、子供が健全な成長の妨げとなってしまいます。
子供を甘やかすのと、愛情を注ぐのとでは意味が全く違うのですが、大半の親は、愛情と甘やかすが混同している事が多いです。
愛情と優しさ、甘やかすのは別物なので、しっかりと切り離して子育てをしていく必要があります。子供を甘やかせば、子供もそれが愛情と優しさだと勘違いしてしまいますので、親子で負のスパイラルが巻き起こります。
では、子供を過度に甘やかす事で、子供に降りかかってくる問題とは一体どのようなものでしょうか。
過度に甘やかす事で起こる問題は、子供の危機回避能力を十分に発達させる事が出来なくなる可能性が高い事です。親が何でも甘やかす事で、危険な事を子供から遠ざけたり、しんどい事は親が全部する事によって、子供は「親がしんどい事を全部してくれる。危ない事は親が守ってくれる」という考えが定着してしまいます。
確かに、重大な事故が予測される危険な事は、親が守る必要があります。しかしながら、少しぐらいの事は、子供自身で経験をしていかないと、自分の判断で、これは危険か危険ではないかの判断をつける事が出来なくなります。
子供が失敗したら可愛そう、子供が怪我をしたら可愛そうと思い、手を差し伸べてしまい過ぎてしまうと、その子供が大人になった時に、自己解決能力や決断力が欠けてしまうのです。子供も、大人も全てに言える事ですが、生きていく上では失敗をしながら学んで行く事がとても大切な事なのです。
失敗をしたら、次はどうすれば失敗しないように出来るのか?ここまでは大丈夫だけど、これ以上は危険だから、やめておこう。など、自分自身で考え、判断出来るように、親は少し心を痛めてでも、そっと見守る必要があります。
また、親が、必要以上に子供に手助けをする事によって、社会人になった時に何かで失敗をした時に、周りから助けてもらったとしても、周りから助けてもらえる有難さや、感謝など、生きていく上で必要な感覚が身につかずに成長をしてしまう可能性もあります。
しかし、その子供からすれば、小さい頃から、何かあれば、親が助けてくれる。守ってくれる。しんどい事は親がしてくれる。という環境の中で育っているので、子供本人からすれば、それが当たり前の事となるので、周りがしてくれた事に対しての感謝という気持ちが芽生えなくなるのです。
また、親はどうしても子供から好かれたいもの。子供に嫌われたいと思う親はいてないですよね。その為に、「怒り過ぎたら子供から嫌われるかな?」と子供からの愛情がなくなるのを恐れて、親が子供に気を使ってしまうケースもあります。
「良い親でありたい」のは、子供の為ではなく、自分自身への子供からの愛情が欲しいと言う、親の隠された思いがあります。他にも、世間体から、子供を大事にしている素敵なご家庭と思われたいと言う思いから、子供を過度に甘やかしたりする事もあります。
子供から愛されたいと言う感情も親にとっては自然な感情である事も否定いたしませんが、その為に、子供を過度に甘やかす事で、子供の健全な成長の妨げになってきます。
この子供から愛されたい欲求から来る親の甘やかし行動は、結果的に子供の為の甘やかしではなく、親自身の子供から愛されていると言う欲求を満たすためだけの行動となってしまいますので、注意が必要です。
子供からの愛情がなくなる事に不安を抱き、子供の行動を全て許してしまっては、子供にとってどうなっていくのは容易に想像出来ると思います。子供もある程度の年齢を重ねて行けば、親は何をしても怒らないと言う事もわかり、その親の感情を逆手にとって、やりたい放題にしだす事もありえます。
それが、家族の中だけで収まるのであれば、良いかもしれませんが、自分勝手で好き放題の行動が、社会生活の中で行われると、その子供の行動が、周りにどのような問題を生み出し、影響を与えるのかも考えられないようになってしまう可能性があります。
過度に甘やかされ、そして様々な事が許されてきた子供は欲求不満を抑える理性が強く働かず、欲求を満たさなれないと、問題行動ばかり起こす様になってしまいます。最終的には親自身が困る事になります。
自分の大切な子供が、その様な事にならない様にも過度な甘やかしや、好き放題させるといった事はやめて、良いものは良い、悪いものは悪いとハッキリと判別できる様に、親が教えていく必要があります。
2 甘やかしてしまう親はどの様に接して行けば良いのか
上項でも記載いたしましたが、子供を過度に甘やかす事は、子供の為にはならず、親自身の欲求を満たす行為になっている事が多いです。その親自身の自己満足の為に、子供自身に、自己解決能力や決断力、更には子供自身が欲求に対して抑えられなくなるかもしれません。
大切な大切な子供です。子供を守りたい。子供にしんどい思いをさせたくない。子供から愛されたい。その気持ちは親であれば理解できます。
しかしながら、子供が健全に社会生活、集団生活に溶け込める様に、子供を育てていかなければ行けません。今その瞬間の幸せを子供や自分に与えるのではなく、長い人生を生きていく中で、社会との関わりに適応していき、自分の力で幸せになっていける様に、そして、出会っていく人達と支え合って、様々な苦難にも乗り越えていける様な考え方や力を身につけさせる事が、子育ての大切な事なのではないでしょうか。
子育ては、短期的な幸せではなく、長期的な子供の幸せを願い、今行なっている子育てが、将来子供にとってどの様な影響を与え、どの様な大人に成長していくのかを見据えながら、子供と接していく事がとても重要な事になって来ると思います。
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