シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【子供の癖で気になる「爪噛み」の原因と対策は?】をお話いたします。
子供の癖で気になる「爪噛み」の原因と対策は?
子供で気になる癖の一つが爪をかんでしまう【爪噛み】です。爪には雑菌も多い上に、爪がボロボロになって見た目も悪くなってしまいます。やめなさいと言っても中々治らない爪噛み。この爪噛みをする原因と爪噛みを直す為の対策をご紹介いたします。
爪噛みの原因は様々
爪噛みの原因は様々ですが、大人になっても爪噛みをしてしまう可能性もありますので、早急に対策をとって置く事が大切です。しかし、無理矢理にやめさせると、かえってストレスを与え逆効果になるので気をつけてください。
子供は大体3才〜4才頃から、爪噛みをし始める事が多いですが、これは指しゃぶりの延長にも繋がっているのです。乳離をした子供は、お乳が恋しくて自分の指をお乳と見立てて指しゃぶりをして、心の安定を保ちます。
指しゃぶりをしない年頃になり、心理的に安定を求めるために、爪噛みをし始める事が多いです。要は、この爪噛みの原因は根本的に心理的な要素が強くあり、その心理的要素の中で原因が別れています。緊張や不安、イライラしている時、手持無沙汰になっている時など、無意識に現れます。また、ストレスだけではなく、リラックス状態でも更に心の安定を保つ為に爪噛みをすると言ったケースもあります。
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爪噛みをする原因は?
爪噛みをするのは親の愛情不足と言う言葉も聞いたことはありますが、それは正しくありません。確かに、ストレスが原因とした爪噛みの場合、親の虐待や育児放棄、親の愛情不足で起こる事も否定しませんが、必ずしも親の愛情が不足しているから爪噛みをすると言う訳ではありません。
大事なのは、子供が爪噛みをし出したら、注意深く観察する事です。どのような時に爪噛みをするのか?それがわかる事で、親が子供への接し方、関わり方を変えて行き、子供を良き方向へ導いて行けば良いのです。では、実際にどのような原因があるかいくつかの例をご紹介いたします。
ストレスによる爪噛み
ストレスによる爪噛みは、ストレスのはけ口を自分に向けてしまい引き起こされるのです。心の中に出てくるネガティブな心境。寂しい、辛い、悲しい、また、ぶつけたい気持ちがあるけど、それが出せずに、ストレスを抱え込む事で、ストレスのはけ口として爪を噛む行為に走ってしまいます。
例えば、家庭環境の変化でストレスを抱き、爪噛みを始める原因になる可能性があります。例えば、急な引っ越しに伴って転校をして生活環境がガラッと変わったり、弟や妹、ペットなど、新しい家族が増えた事で自分への愛情が減ってしまったと思いストレスがたまる。
保育園などの集団生活の中で溶け込む事ができず孤立し、ストレスを抱え込んでしまう事で爪噛みをする原因を引き起こす可能性があります。
いつから、どのタイミングで、爪噛みをし出したかを観察しておく必要があります。爪噛みをする原因となったポイントが必ずありますので、子供の変化に注目しておきましょう。
大人では、仕事に行き詰まり、上手くいかな行けど、どうにかしないといけないような状況下で、爪噛みをしていたりもします。
リラックス効果による爪噛み
上項でもお伝えいたしましたが、爪噛みはストレスだけが原因ではありません。テレビなどを夢中になって見ていて、無意識に爪を噛んでしまっている事もあります。これはストレスを感じているのではなくリラックスの現れで爪を噛んでしまっているのです。
爪噛みを直す対策は
強制的に頭ごなしな「やめなさい。」などは決して言わない事。これは必ず守ってください。その強制的な頭ごなしに発する事で、子供は更にストレスを抱え込み、直すどころか、更に悪化させてしまう原因になります。では、どのすれば良いのでしょうか?
それは子供に寄り添ってあげる事です。爪噛みをするには必ず原因があります。その原因を知り、その原因により、寄り添い方を変えていけば良いのです。
例えば、弟や妹がいて、自分は構ってもらえなかったから、寂しくて爪噛みをしているなら、「弟にばっかりになって辛い思いさせてしまってごめんね。だから爪噛んじゃったんだね。辛かったよね。」と言ったように、子供に寄り添い、子供の気持ちを受け止めてあげる事で、子供は自分の負の感情を受け止めてもらえた共感してもらえた、負の気持ちを出しても良いんだ。と言う安心感を得る事が出来ます。このような対応をして行く事で子供の中にある、ネガティブな感情は少しずつなくなっていき、自然と爪噛みがなくなるようになって行きます。
また、爪を噛む事によって悪い事が起きることも優しく説明してあげる事も効果的です。例えば、「爪の中にはいっぱいバイ菌がいて、爪を噛むとお腹の中にバイ菌がいっぱい入ってお腹痛くなるよ」など、無理矢理感は無くしてお話してあげましょう。直ぐに直そうとするのではなく、少しずつ時間をかけて、寄り添いながら見守って行きましょう。
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