シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【子供の発達障害、気付きにくいグレーゾーンの子供の判断は?】をお話いたします。
子供の発達障害、気が付きにくいグレーゾーンの子供の判断は?
発達障害という言葉、最近ではかなり一般的になりつつあります。
ただ子供の個性と発達障害の症状との区別はつきにくい、という現状もあります。
発達障害と判断することが出来る症状が顕著に現れているならいいのですが・・・判断のしにくいグレーゾーンの子供をどう見分けるかについて考えてみます。
グレーゾーンとは発達障害の認知によって広がってきた言葉
まずは発達障害とはどんな症状のことなのかを簡単に説明してみます。
まとめると「知的な遅れはないが適応力に問題のある状態」ということです。
言葉を理解することが出来る、目で見たものを判断することが出来るという一般的な
対応はできるのですが、行動を理解することが苦手など症状です。
単純に知的な遅れと言われるものがないけれど、脳の発達の一部に偏りがある。
出来ることは得意だけど出来ないこともある、という状態のことです。
そして、この発達障害と判断する材料には色々な診断方法があるのですが、その中でも判断がつきにくいという状態がグレーゾーンと呼ばれています。
発達障害という言葉が広く認知されるようになり、多くの子供が発達障害の診断を求められるようになりました。
そしてその診断結果が発達障害と判断する基準に達していない状態で、症状が確認される。という状態のことをグレーゾーンと呼んでいます。
つまりグレーゾーンとは発達障害の診断名ではないのです。発達障害と判断されるほどの症状がない、確認できないということです。
3歳までは他人に指摘されて気がつくことのほうが多い
自分の子供が発達障害、またはグレーゾーンだと気がつくのは子供の成長を見ればわかるのですが・・・実際には3歳まで、他人に指摘されてから気がつくということのほうが多いのです。
発達障害やグレーゾーンの場合は言葉を話すことが出来るのでわかりにくいという理由が。
以前に子育てをしていた親なら、子どもの発達の状態が他の子供と違うということに気がつく可能性もあるのですが、普段子供と接しているときに、発達障害の可能性を実感できる。というのはかなり難しい。というのが一般的です。
そして3歳位から幼稚園や保育園に入り、他の子供と一緒に行動するようになって、その症状がわかりやすくなるのです。その結果、保育士などに発達障害の指摘をされるということも多くなるのです。
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病院の検診でも見逃されることがある
病院で検診したときに、発達障害の症状が確認できれば診断されます。でも病院の検診でも見逃される場合もあるのです。
検診時に発達障害特有の症状が確認されない場合、親に聞き取り調査をするのですが、このときに親も「普段はできている」と判断している可能性が高いです。
子供に症状があったとしても、それを誰も確認できなければ診断されません。発達障害と診断されずにグレーゾーンと言われる可能性もあります。
実際に1歳半の検診で発達障害と診断されず、後から診断されるということも。子供のその時の行動だけでは判断がしにくい、ということなのです。
人の言葉をオウム返しする場合は要注意
1歳半の検診で発達障害と判断する材料となるのは言葉の発達具合です。一方的に自分のしたいことだけを話す、人が話したことを繰り返すというのは要注意です。
単純に言葉をしゃべるのもおぼつかない、という状態なら親としてもわかりやすいです。でも単に相手の言葉を繰り返す、オウム返しをするというのはわかりにくいのです。
オウム返しでも会話として成立してしまうことも多く、子供が普通に会話をしている。と判断できてしまう場合もあります。
でも相手の言った言葉を理解せず、自分の喋りたいことだけを話しているのと変わらず、オウム返ししかしないのは発達障害と考えられます。
このように発達障害とはっきりわからない状態の、グレーゾーンの子供に多い症状を確認してみることにしましょう。
相手の行動を見てから動くので行動開始が遅い
グレーゾーンの子供の場合、ある程度の理解が出来ているので普通に会話などが成立することも多いです。
そして幼稚園など子供同士で遊ぶ場合、特定の相手の行動を真似することも出来ます。ただし自分で考えて行動をしないので、行動の開始が遅くなります。
鬼ごっこをする場合に、鬼として決められた子供以外は逃げることがルールです。一般的には子供でもそのルールを理解していますが、発達障害の子供には難しいです。
ただグレーゾーンの子供はゲームをしていることはある程度理解しているのですが、細かいルールを理解していません。
そこで逃げている子供のマネをして、自分も逃げるという行動を開始します。でも他の子供を見てから行動するので、逃げ始めるのがちょっと遅くなるのです。
わかりにくいですがグレーゾーンでも行動に現れていることは多い
わかりやすい発達障害の症状では、親から離れない、子供同士でも遊べない。注意力散漫ですぐにどこかに行ってしまうなどの行動があります。
グレーゾーンの子供の場合、これらの行動がわかりにくいのですが現れている。ということは多くあるのです。
自分で決めた行動以外のことをしない、ママゴトで役割が変わっても同じセリフを言い続けるということもあります。判断が難しいことも多いのですが、子供の行動をよく見ておきましょう。
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