シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【周りの子供と比較してしまう!比較しない子育ての仕方について!】をお話いたします。
わが子を周りの子供と比較してしまう
「周りの子供は〇〇が出来るんだけど、同じ年齢なのにうちの子供は〇〇が出来ない」のように、どうしても親はわが子を周りの子供と比較しがちです。このようにわが子を周りと比較ばかりしていると、「自己肯定感が低い子供」になってしまう可能性があります。
特にわが子を周りと比較してしまう親は「自分自身も小さい頃から周りと比較されてきた」という経験がある親が多いようです。また、「完璧な育児や教育をしたい」「子供にやる気を出させたい」と思っている親も周りと比較しがちな傾向にあるようです。
しかし、上記でもお伝えした通り、周りと比較するということは子供にとって悪影響でしかありません。周りと比べてばかりいると、子供は日に日に自分に自信がなくなってしまいます。そうならないためにも「周りと比較せず、その子自身をきちんと見てあげる」子育ての仕方についてご紹介いたします。
短所と長所について理解する
わが子を周りと比較してしまう親は「子供の短所ばかり」に注目している場合が多いように思います。例えば「わが子はいつも落ち着きがない」という考えの場合、周りに大人しい子がいた場合は「〇〇ちゃんはうちの子供と違って落ち着いてる」と比較してしまいます。しかし、落ち着きがないというのは短所になるでしょうか?大人が落ち着きがないというイメージでも、周りの子供のイメージは「〇〇ちゃんはいつも賑やかで楽しい子」というイメージをもっているかもしれません。また、落ち着きがないという印象も子供が成長をしていくにつれて、「いつもニコニコしていて男女問わず周りから好かれる人気者」のように長所になる可能性だってあります。
そもそも、子どもの性格や行動が短所に見えるか長所に見えるかどうかは、親の都合によって決まっていることが大半ではないでしょうか。
- 子供の短所は「うるさい」「負担が掛かる」のように親にとって育児をする上で障害と思う要素で、
- 子供の長所というのは育児をするうえで「こうだったら楽なのに」「負担が減る」といった、親の一方的な理想像なのではないかと思います。
ですから、重要なのは子供の長所と短所を親の都合で決めつけてはいけないのです。子供の成長は早く、あっという間に大きくなります。その過程で「子供の良い部分を親の都合で抑えてしまう」というのは子供にとっては悪影響です。
「短所と長所は表裏一体」という言葉がありますが、粗が目立つ短所も裏返すことで、立派な長所を見つけることが出来るという意味になります。「短所は長所の裏返し」と考えることができます。
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周りの子供とわが子は全く違うので、競争させる必要は全くない
子供の能力を伸ばしたいと思った時に親がよくするのが「周りの子供と競争」させる方法です。実際にスポーツや学校の中でも周りと競争があるからそ、「足が速くなったり」「負けん気が生まれる」ということもあるでしょう。実際に競争させるということは、子供の能力の伸びを早くする方法の1つであるのはたしかです。
しかし、実際に親が「周りの子供と比較して競争させること」でわが子の能力を伸ばしたりすることに繋がるといえるでしょうか?
子供というのは大きくなるにつれて、自ずと周りと自分を比較するようになります。例えばテストの点数であったり、足の速さだったり、ゲームの上手さなど、親が競争をさせなくても、子供自身が「自分は〇〇が得意だからもっと上手くなりたい」と自分自身で気づくのです。あくまで自分自身が持っている才能や得意な分野というのは親や他人が見つけるものではなく、自分自身が気づいて、育んでいくものです。
よって、「周りの子とわが子を比較しようとせず、わが子らしく育てる」ということを念頭に、育児をするうえで競争をさせる必要は全くないということです。
大事なのはわが子のがんばりや成長に気づいてあげること
今回は「周りと比較しない!その子自身を見てあげる子育ての仕方について」についてご紹介しましたが、周りと比較してしまう・競争させるということは親自身による思い込みや親としての理想像である場合が多いです。ある事がきっかけで、わが子を周りの子と比べてしまうあまり、「どうしてこんなことも出来ないんだろう」「自分の怒り方が悪いのかな」のように悲観的な価値観が、子供の優劣をつける起点になってしまっています。
まずは、周りと比べて子供の才能や成長を促すということは一切せずに、「できて当たり前なんだから」という固定概念は捨てましょう。得意・不得意はあくまで人それぞれです。あくまで比較や競争といったことはせずに、何よりも「その子自身の頑張った事や成長に気づいてあげられるかどうか」が子育てをするうえで重要です。
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