シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【子供のオネショは何才まで、またどう向き合っていくか。】をお話いたします。
基本的にオネショは年齢が上がるにつれて減っていく
子供の「オネショ問題」は親にとってとても悩ましい問題ですよね。以前はオネショというと「オネショは親のしつけが悪い」「オネショを毎回してしまうのは子供に問題がある」のように考えられていたこともあるようですが、今ではそういった考え方も変わり、オネショの対策方法やオネショ対策用のグッズも多くあることから、以前とは変わりつつあります。
オネショの主な原因は、夜間に作られるオシッコの量と、オシッコをためるための膀胱の大きさとのバランスがくずれることにあります。「幼児期はこのバランスが発達途上の段階」なので、膀胱とオッシコの量でバランスがくずれてオネショをしてしまいます。
ほとんどのオネショは、基本的に年齢が上がるにつれて自然になくなっていきます。一般的に「0歳から2歳まで」がオネショのピークで、その割合は年齢とともに減っていきます。例外として、小学校低学年から高学年の一部子供にオネショが見られるということもあります。
オネショの大半は夜間にしてしまう場合が最も多く、夜寝ている間に目が覚めず、尿をもらしてしまうことを指します。オネショというのは子供の成長過程で起こる生理現象です。よって、5歳頃まではオネショをしてしまっても心配はいりません。
しかし、子供が小学校に上がっても頻繁にオネショをしてしまう場合、「夜尿症」という扱いになり、オネショとはまた意味合いが異なります。夜尿症のなかには、おしっこががまんできないといった尿失禁症状、膀胱の働きなどに問題があるケースや排尿障害などの病気によるものということも考えられます。小学校に入ってもオネショが治らない場合は、小児科あるいは泌尿器科を一度受診してみましょう。
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悩ましいオネショ問題にどう向き合っていくか
なかには昼間のおむつを取って、トイレトレーニングが済んでいるにも関わらず、オネショが改善されないと悩んでいる親が多いようです。前述したように、オネショというのは「子供の成長過程の生理現象」で必ず起こる現象です。なので、オネショをしてしまうのは「親のしつけや子供が悪い」ということではなく、あくまで成長過程で起きる現象で、オネショしてしまうのは至って当たり前のことという考えを念頭に置いておきましょう。
逆にオネショをしてしまう子供に対して頻繁に怒ったり、指摘ばかりしていると「オネショ=悪いことなんだという考え方」になってしまい、オシッコをすることを我慢して、子供が排尿障害や膀胱炎になってしまうというケースも起こりえます。
オネショ対策として夜間に子供を起こすのはNG
オネショ対策として夜間に子供を起こしてトイレに行かせるのは避けましょう。夜間に起こしてトイレに行かせるということが習慣になってしまうと、子供の睡眠リズムが狂ってしまったり、膀胱の活動や働きが悪くなってしまうということが考えられます。また、夜間にトイレに行かせてばかりいると、それだけ夜間にオネショをしてしまう確率も高くなるので、オネショ対策としては有効ではないのです。
子供に撮らせる水分はなるべく日中をメインに多くして、夕方以降から就寝までの時間帯はコップ一杯程度の水分でとどめましょう。また、利尿作用のあるお茶やジュースなどの摂取を控えることも重要です。就寝前に必ずトイレに行かせることを習慣にすると、夜間のオネショ対策として、とても効果的です。
トイレに慣れてきた段階で排尿の抑制トレーニング
オネショやおもらしの対策として、こまめにトイレに行かせるということも大事ですが、排尿の抑制を行うことで、膀胱にある程度の尿をためられるようになります。子供にこまめにトイレに行かせがちな場合、膀胱が尿をためられるように十分に大きくなっていない場合が考えられます。
そのために日中はトイレを我慢させるトレーニングを行うといいです。子供がトイレに行きたいと言ったときに「もう少しだけ我慢できそう?」と無理に強要はせずに、あくまで我慢出来そうかどうかは子供の判断に委ねましょう。小学校に上がった段階で、トイレに行ける機会というのは大きく減り、排尿の抑制というのは必ず必要になってきます。目安としてはトイレトレーニングが済んだ段階で、時間帯や場所を考慮し、無理なく少しずつ行っていくと良いでしょう。
以上が「子供のオネショは何才まで、またどう向き合っていくか。」についてでした。オネショの主な原因は、しつけ不足や子供に問題があるということではなく、「オネショはあくまで生理現象」ということを念頭に、焦らずに向き合っていきましょう。
オネショをしてしまった子供に対して叱ったり、怒ったりすることは、オネショをしてしまうことへの苦手意識と劣等感を強くするだけです。あくまで怒らず・焦らずに、まずは「就寝時間」「水分の与え方」など生活習慣の見直しから始めてみるのもいいでしょう。
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