シングルファザーでチャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーのてっちゃんです。資格を活かして、子育てやシングルパパの方の役に立つ情報を発信しています。今回は【アデノウィルス症状とは?【子供の病気感染症】】をお話いたします。
アデノウィルス症状とは?【子供の病気感染症】
年齢に関係無く感染しやすいのが「アデノウィルス」で、場合によっては重症化することもあるので警戒が必要です。
そこでアデノウィルスに感染するとどういった病気を引き起こすのか、どうすればアデノウィルスへの感染を防げるのかを詳しく見ていきましょう。
アデノウィルスは何度も感染する恐れあり
アデノウィルスは現状51の型に分類されており、その内の8つの型に感染すると病気を引き起こす可能性が高くなっています。
病気と関連性の強いアデノウィルスの型は少なくとも8つもあるので、1度感染しても抗体ができにくく、何度も感染してしまう恐れがあります。
またアデノウィルスは感染力が強く、免疫力の弱い子供や高齢者は感染しやすかったりもするわけです。
アデノウィルスが引き起こす感染症
アデノウィルスに感染すると、発熱や喉の痛みといった一般的な風邪症状に加えて以下の感染症を引き起こします。
・結膜炎
・胃腸炎
・膀胱炎
それぞれの症状が出ることもあれば合併症を引き起こて重症化し以下の重篤な感染症を発症する恐れもあります。
・脳炎
・心筋炎
ただアデノウィルスによって発症した感染症が重症化することはそれほど多くなく、1~2週間程度で落ち着くケースが多いとのことです。
ちなみに、一般的に「プール熱」とも言われる咽頭結膜炎もアデノウィルスが原因の感染症です。
アデノウィルスに感染する原因
アデノウィルスは感染力が強いものの空気感染はせず、主な感染経路は以下の通りです。
・接触感染
・糞口感染
飛沫感染は、感染者が咳やくしゃみをすることで目に見えない唾液などが飛び散り、それを吸い込んで鼻などの粘膜にウィルスが付着すると感染してしまうことです。
接触感染は、手を介して感染者から非感染者にアデノウィルスが付着、ウィルスが付いた手で目や鼻などを触ることで感染してしまうことです。
糞口感染は、感染者の便や吐しゃ物を触ることで手にアデノウィルスが付着、十分に手洗いをせずに目や鼻などを触って感染してしまうことです。
アデノウィルスに有効な治療法や治療薬は無い
日々医学は進歩していますが、現状ではアデノウィルスに対する有効な治療法や治療薬は存在しません。
ですからアデノウィルスに感染して病院に行くとアデノウィルスによって引き起こされる症状を改善する薬が処方されます。
・咳止め薬
・抗菌点眼薬
発熱や喉の痛み、目の痛み・かゆみといった症状が改善されるだけでも感染者にとっては楽ですから、アデノウィルスに感染したら速やかに病院で受診した方が良いですよ。
家族にアデノウィルスの感染者が出たら
家族の誰かがアデノウィルスに感染した場合は、家族間での感染を防ぐことが重要です。
まずは手洗い・うがいを徹底的に行うことで、少なくとも感染した家族と接触したり、感染者が使った物を触ったら手を洗ってうがいをしましょう。
手洗い後に水分をしっかりと拭き取り、さらにアルコール消毒も行うとより効果的です。
アデノウィルスに感染した家族を汚い物のように扱うのは気が引けますが、洗っていない手で顔を触ったり食事をしたりしないことが大切ですよ。
タオルを共用しない
感染者が手を拭いたタオルにアデノウィルスが付着する恐れがありますから、少なくとも感染した家族とはタオルを共用しないようにしましょう。
アデノウィルスに感染した家族が完治するまでは、トイレや洗面所ではペーパータオルを使うのも1つの方法ですよ。(使用済みのペーパータオルの処分には注意が必要)
また家庭によっては家族でバスタオルを共用しているケースもありますが、家族にアデノウィルス感染者が居る場合はバスタオルの共用も当然ダメです。
感染者は最後にお風呂に入る
アデノウィルスが原因の感染症にプール熱があり、水を介してアデノウィルスが人から人に感染してしまいます。
ですからアデノウィルスに感染した家族と一緒にお風呂に入ったり、感染者の後にお風呂に入るのは止めましょう。
なので子供がアデノウィルスに感染した場合は、家族で一番最後に一人でお風呂に入れるようにしましょう。
もし子供が一人でお風呂に入れない年齢なら、濡らしたタオルで体を拭いてあげると良いですよ。
洗濯物も感染者と非感染者で分ける
アデノウィルスは一般的な洗濯用洗剤では死滅しないので、アデノウィルスに感染した家族とその他の家族の衣類などは別で洗濯した方が良いです。
また洗濯した衣類などは乾燥機を使わずに、天日に干して紫外線を十分に当てた方がアデノウィルスを不活性化できます。
それからお風呂の時と同じで、非感染の家族の衣類などを先に洗い、最後に感染者の衣類などを洗うようにしましょう。
まとめ
アデノウィルスは感染力が強く、学校や家庭で1人が感染すると集団感染する恐れが非常に強いです。
またワクチンも無いので予防接種で感染や重症化を防ぐこともできません。
なので日ごろから手洗い・うがいを励行し、保育園や幼稚園でアデノウィルスの感染者が出ていないかをこまめにチェックしておきましょう。
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